銀行借入によって資金調達をした時に、銀行借入金利を固定金利で融資契約をしたものの、その後変動金利にする方法のご紹介です。

なお、住宅ローンについての借入金利の変更でお悩みの方は、こちらをご覧ください。

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a.融資条件の変更

銀行融資の条件を変更することは、資金調達(銀行借入)をした企業と銀行が合意すれば、原則として可能です。
これを、条件変更と言います。

しかし、現実的には、なかなか銀行は条件変更に応じてくれるものではありません。
特に、今適用されている銀行借入金利である固定金利から変動金利への変更は、まず応じてもらえないでしょう。

固定金利の場合は、銀行は金利市場から固定金利を調達しており、これに銀行のコスト(経費等)と銀行の儲けを上乗せ(これを、スプレッドと言います)して、資金調達(銀行借入)をした企業に適用しています。
資金調達(銀行借入)をした企業に固定金利から変動金利に変更されると、銀行には金利市場で固定金利を調達した先に固定金利を支払う義務だけが残ってしまいますので、思わぬ金額の違約金を請求される場合があります。

b.金利フロアの購入

銀行借入金利を固定金利から変動金利に変更するのと同じ様な効果を得られるものに、金利フロアの購入があります。
金利フロアの購入は、実質的に銀行借入金利の金利低下メリットを享受できるものです。


<事例>
銀行借入金利:固定金利5%・・・①
金利フロア:基準金利が2%を下回った場合に、差額分を受け取り
基準金利が1.5%になった場合:2%(金利フロアの条件)−1.5%(基準金利)=0.5%の金利受け取り・・・②
① − ② = 4.5%
基準金利が1%になれば、①−②は4%となるように、基準金利が低下すれば金利負担が軽減されることになり、金利低下のメリットを享受できるものです。

実際は、金利フロア購入費用が必要であり、基準金利の低下が当初予測に達しない場合は、金利フロア購入費用分が負担増加となります。

また、銀行借入金額などで資金調達(銀行借入)した企業にマッチングした金利フロアを、資金調達(銀行借入)をした銀行が販売していない場合もあります。
まずは、資金調達(銀行借入)をした銀行に相談して、その銀行で目当ての金利フロアを販売していない場合は、他の銀行に相談してみましょう。
金利フロアは、単独での購入が可能です。


c.金利スワップの購入

金利スワップとは、固定金利と変更金利を交換する取引です。
固定金利を受け取り、変動金利を支払うことで、実質的に固定金利が変動金利へ変更されたのと同じ効果が得られます。

契約時点で金利は変動化されますが、金利が予測していたほど低下しなかった場合は、コスト増となる場合があります。

また、銀行借入金額などで資金調達(銀行借入)した企業にマッチングした金利スワップを、資金調達(銀行借入)をした銀行が販売していない場合もあります。
まずは、資金調達(銀行借入)をした銀行に相談して、その銀行で目当ての金利スワップを販売していない場合は、他の銀行に相談してみましょう。
金利スワップは、単独での購入が可能です。

d.新たに変動金利で資金調達(銀行借入)を行い、固定金利を返済する

新たに変動金利で資金調達(銀行借入)を行い、固定金利の借入を返済する手法です。

原則として、同じ銀行でこの手法を行うことは難しいと考えてください。
例外的なものに、信用保証協会の「資金繰り円滑化借換保証制度」がありますので、お取引銀行に確認するか、信用保証協会にお問い合わせください。
(弊社でもご相談を承りますので、お気軽にこちらからお問い合わせください)

この手法としては、他の銀行で変動金利の資金調達(銀行借入)を行い、固定金利の借入を返済するという「他行肩代わり」がポピュラーですが、返済をする銀行との関係は険悪なものにありますので、それなりの覚悟が必要です。

なお、固定金利の場合は、銀行は金利市場から固定金利を調達しており、これに銀行のコスト(経費等)と銀行の儲けを上乗せ(これを、スプレッドと言います)して、資金調達(銀行借入)をした企業に適用しています。
資金調達(銀行借入)をした企業に固定金利の借入を返済されると、銀行には金利市場で固定金利を調達した先に固定金利を支払う義務だけが残ってしまいますので、思わぬ金額の違約金を請求される場合がありますので、慎重に検討する必要があります。

*サイトでご紹介している基礎知識について、冊子でお読みになりたいとのご要望が多く寄せられておりますので、冊子といたしました。PDF版は無料、印刷版は1,000円(税別)となっておりますので、ご希望の方は、こちらからご注文ください。

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