銀行融資(借入)での資金繰り改善・資金調達、リスケ(返済猶予)での事業再生(経営改善)、起業支援、銀行対策(銀行との交渉方法、銀行との付き合い方)、コンサルタントの銀行対策.comへご相談の多い「運転資金」を銀行融資で資金調達をするための銀行対策について、説明します。
〜良くある融資の相談の仕方〜
「月末の経費支払いのために、運転資金の融資をお願いしたい」
このような銀行融資のご相談をしてはいけません!
銀行融資を受けて、月末の経費を払うから、運転資金の借入ではないのです。
銀行員が知りたいのは、「月末の経費を支払う資金が不足となる原因・理由」 です。
資金繰りをしっかりと把握して、「なぜ資金が不足となりそうなのか?」という原因・理由を考えてから、銀行へ融資での資金調達の相談をするようにしましょう。
〜自社の必要運転資金の金額を把握しましょう〜
運転資金を銀行融資で資金調達するために、まずは、自社の経常運転資金の金額を把握しましょう。
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決算書から、経常運転資金の金額を算出します。
売上高÷12(決算期間が、12ヶ月未満の場合は、実際の決算期間の月数)=平均月商
売掛債権÷平均月商=売掛債権回転期間
*売掛債権=受取手形(割引手形を含む)+売掛金(不良債権は除く)
棚卸資産÷平均月商=棚卸資産回転期間
*棚卸資産からは、不良在庫を除く
買掛債務÷平均月商=買掛債務回転期間
*買掛債務=支払手形(割引手形を含む)+買掛金
平均月商×(売掛債権回転期間+棚卸資産回転期間−買掛債務回転期間)
=経常運転資金
*平均月商の1ヶ月〜2ヶ月分を手元現金として認めて、経常運転資金という場合が多い。
(例)
平均月商=50百万
売掛債権回転期間2ヶ月、棚卸資産回転期間1ヶ月、買掛債務回転期間1.5ヶ月
経常運転資金=50百万×(2+1−1.5)=75百万
経常運転資金として認められる範囲は、75百万に平均月商の1ヶ月分50百万〜2ヶ月分
100百万を加えた、125百万〜175百万となります。
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◆ 運転資金を銀行融資で資金調達をお考えの方で、いまひとつ上手く交渉ができないというお悩みのある方
◆ 資金繰り表の書き方や作成が分からず、ご不安な方
などは、お気軽に、銀行対策.comへお問い合わせください。