銀行から資金調達(銀行融資・銀行借入)をする際に、必要となる基礎的な資料には、どのようなものがあるのか? 弊社へお問い合わせが多く寄せられておりますので、準備する基礎資料についてご説明します。
*サイトでご紹介している基礎知識について、冊子でお読みになりたいとのご要望が多く寄せられておりますので、冊子といたしました。PDF版は無料、印刷版は1,000円(税別)となっておりますので、ご希望の方は、こちらからご注文ください。
(1)会社案内
銀行に企業実態を把握してもらうために、作成して提出するようにしてください。
記載すべき内容は、次の通りです。
①会社名、代表者名、登記上の所在地(営業拠点が別にあるのであれば、その所在地)
②沿革
・設立年月日、営業年数・・・個人営業後法人成りをしているのであれば、個人営業を開始した時から記載するようにしてください。
・目的、特色
・設立後の変遷・・・個人営業後法人成りをしているのであれば、個人営業時代からの変遷を記載してください。資本金の変更や事業目的の変更、設備の新増設なども記載してください。
③経営者の紹介(経歴)
④経営陣の紹介・・・経営者の紹介ほど詳しく記載する必要はありませんが、年齢、経歴、担当部門、所有株数などは記載するようにしましょう。
⑤主要株主とその比率
⑥関連会社
⑦従業員数
⑧取引金融機関・・・銀行からの借入があるなら銀行融資の残高順、借入が無い場合は預金口座の利用残高順に記載するようにしましょう。
⑨取扱い商品・製品・サービス・・・専門用語だけで記載するのではなく、素人に分かるような記載が望ましいと思います。別資料として、パンフレットなど「目で見て分かる」ような資料を添付して、理解してもらうようにしましょう。
⑩主要取引先
⑪主要仕入先
*会社案内を作成して、提出する理由については、こちらをご覧ください。
*銀行へ提出する会社案内の作成でお悩みなどがございましたら、お気軽にこちらからお問い合わせください。
(2)決算書、試算表
・決算書(過去3期分)・・・設立後3期経過していない場合は、あるものだけでご相談は可能です。個人営業から法人成りしている場合は、個人営業時の確定申告が必要となる場合があります。
・試算表・・・最新のもの。
*御社が銀行からどのように見られているのか?決算内容はどのように分析されているのか?など、銀行において融資審査をしていた立場から財務分析とコメントをさせていただきます。ご興味のある方は、お気軽にこちらからお問い合わせください。
(3)事業計画書(経営改善計画書)
・少なくとも事業年度の事業計画書(経営改善計画書)は、添付するようにしましょう。
・年度途中であれば、計画と実績の推移を対比して、解説をすることをお勧めします。
→ 事業計画書(サンプル) 起業計画書(サンプル)
*事業計画書(経営改善計画書)の作成でお悩みなどがございましたら、お気軽にこちらからお問い合わせください。
(4)資金繰り表
・過去3ヶ月の実績と今後6ヶ月の予想を作成するようにしてください。
→ 資金繰り表(見本・PDF)
→ 資金繰り表検証のポイント
*資金繰り表の作成の仕方が分からないなど疑問点がございましたら、お気軽にこちらからお問い合わせください。
*弊社でも資金繰り表の様式をご用意しておりますので、丁寧にご指導・ご支援をさせていただきます。「資金繰り表作成支援パック」をご利用ください。詳しくは、こちらをご覧ください。
(5)その他
①受注明細
・建設業など受注により売上が計上される業種の場合は、その一覧表を作成するようにしてください。
・過去1年の受注実績、受注して工事中のものなども記載すると分かり易いと思います。
②見積書
・銀行へ設備資金の資金調達(銀行融資・銀行借入)を相談する場合、必要金額を説明するために必要です。
*履歴事項全部証明書や会社の謄本、印鑑証明書などは、正式な融資の申込の際でも大丈夫です。
*銀行から資金調達(銀行融資・銀行借入)をする際の資料についてお悩みのある方、どのように相談すれば良いのか?迷われている方など、お気軽にこちらからお問い合わせください。