売上規模での取引銀行の選び方は、資金調達(銀行借入)をする頻度とのバランスを考えながら選ぶことが重要です。
a.資金調達(銀行借入)を頻繁に行う必要がある企業
資金繰り安定のため、資金調達(銀行借入)を頻繁に行う必要のある企業とは、毎月割引手形をする必要があったり、賞与資金の借入や運転資金の借入など、1年に一度は銀行融資を必要とする企業です。
このような企業の場合、安定的な資金調達(銀行借入)ができないと資金繰りが不安定になりますので、売上規模に見合った銀行と取引をすることが重要です。
売上規模に見合った銀行と取引しているか否かということの一つの目安は、取引銀行にご自身の会社の担当者がいて、その担当者が会社へ訪問してくるか否かということです。
銀行も効率良く業務をするために、企業規模(ほぼ売上規模)で企業をランク分けしています。
そのランク分けに基づいて、担当者を決めて、訪問頻度の目安を担当者へ指示しています。
(例)売上規模によりラージマーケットへランクされた企業へは、毎月1回以上訪問すること。
取引銀行に自社の担当者がいるということは、それだけ企業の話を真剣に聞いてくれるということです。
b.資金調達(銀行借入)を頻繁に行う必要がない企業
資金調達(銀行借入)を頻繁に行う必要がない企業とは、資金繰りが比較的安定していて、資金調達(銀行借入)は長期運転資金を2〜3年に一度という企業です。
この場合、売上規模の見合った銀行と取引しているか否かということの一つの目安は、銀行融資を申し込む際の銀行の対応です。
事務的に申し込み書類の提出を求められているのなら、売上規模に見合っていないと言えるでしょう。
このような場合、いざという時も事務的な対応をされる恐れがあります。
例え、2〜3年に一度の資金調達(銀行借入)の際でも、ご自身の企業内容に興味を示して、いろいろと聞いてくるような銀行と取引されることをお勧めします。
*新たに取引を考えている銀行がご自身の会社の売上規模に見合った銀行なのか迷われている方、売上規模に見合った銀行と取引しているのか迷われている方など、お気軽に、お問い合わせください。